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頸動脈エコー検査とは?
頸動脈エコー検査では、首の血管(頸動脈)にエコー(超音波)をあて、血管の様子を映し出します。頸動脈は心臓から脳に血液を送る重要な血管であり、そこに動脈硬化や狭窄・詰まりなどがないかを検査することで、様々な病気の早期発見・早期治療に繋げます。
主に糖尿病や脂質異常症、心臓病、高血圧、肥満などが疑われる場合に行います。これらは発症しても自覚症状が現れないことも多く、突然脳梗塞などの重篤な疾患に見舞われるリスクを抱えています。無症状の時点での適切な対応のためには、この頸動脈エコー検査は欠かせません。
動脈硬化について
動脈硬化は、文字通り、血管が硬くなった状態のことを指します。本来の血管には弾力性がありますが、加齢や生活習慣によってこの弾力性が失われることで、血管は硬く脆くなってしまいます。
動脈硬化を起こすと血管壁が厚くなったり、脂肪などがこびりつくことで、血管の狭窄化を起こすことがあります。こうなると正常な血流が妨げられて体の組織に様々な悪影響を及ぼすほか、血管の破裂によって生じた血の塊(血栓)によって、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす可能性があります。
検査の流れ
FLOW01
ベッドに仰向けに寝る
喉が見えるように上着のボタンを1~2個外し、ベッドに仰向けに寝ていただきます。検査時は首周りを開けやすい服装でご来院ください。
FLOW02
検査準備
効率のよい超音波送受信のため、首に無色無臭のゼリーを塗ります。
FLOW03
検査
首に装置をあて、血管の状態を観察します。検査時間は10分程度です。この際、不快感や気になることがあれば、ご遠慮なく医師にお申し付けください。
FLOW04
検査終了
首のゼリーをふき取り、検査は終了です。その後、検査結果をもとに医師から所見をご説明します。
その他の検査方法(頸部MRA)
頸動脈の様子を調べる検査方法は他にもあります。そのうちの一つが「頸部(頸動脈)MRA検査」です。MRI検査時と同じ装置を用い、磁力と電磁波を利用して血管を立体的に画像化します。当院にもMRI装置がございますので、保険診療や脳ドックでの検査が可能です。
頸動脈エコーとMRAとを組み合わせることで多角的な検査ができますので、頸部血管の異常をより詳しく調べることができます。