脳の断面画像を写し出すことで、脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血など)や動脈瘤、脳腫瘍などの早期発見に役立ちます。
院長あいさつGREETING
かかりつけ医として、
重篤な病気からお守りします
脳神経外科というと縁遠く感じてしまうかもしれませんが、脳卒中をはじめとした脳疾患のリスクはどなたでも存在します。多くは自覚症状なく進行するうえ、一度発症すると命に関わり、後遺症を残すことも多いです。その一方で発症前の対処ができれば、十分に完治が見込めます。そのためには、ご自身の健康を意識して医療機関を受診し、病気を未然に防ぐことが大切です。
上田クリニックは地域の“頼りになるかかりつけ医”として、皆さんの健康な未来をお守りするべく、日々全力で診療にあたっています。長引く頭痛や突然のめまい、風邪やインフルエンザなどの感染症、生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病など)のお悩みにいたるまで、健康に関するお困りごとがあれば、どうぞお気軽にご相談にいらしてください。大病院にも負けない専門性の高い医療と、困った時にいつでも相談できる気軽な雰囲気を整えて皆さんをお待ちしています。
上田クリニック
院長上田 啓太Keita Ueda
診療案内MEDICAL
About NEUROSURGERY脳神経外科とは?
脳神経外科では、脳や脊髄、神経などの病気の診断・治療を行います。臨床経験豊富な脳神経外科医が脳疾患の発症リスクを的確に見極め、迅速かつ適切な治療へと繋げます。
脳ドックBRAIN CHECKUP
- 脳の検査はしたことがない
- 費用が高そうで、受けられていない
- 忙しくて平日は受診できない
- 家族に脳卒中の方がいる
- 症状がたまにしか出ない
- 1度で短時間に検査を済ませたい
全身がん検査
(ドゥイブス検査)DWIBS
MRIを用いることで、全身のがんリスクを一度に検査できます。通常のMRIと同じ要領で検査できますので、放射線を使用しない低負担な検査を短時間で行うことが可能です。
脳卒中は生活習慣病の
予防が大切ですLIFESTYLE DISEASE
生活習慣病は徐々に進行し、脳卒中(脳血管障害)や心疾患などの重篤な病気に繋がることもあります。専門知識を有した医師による適切な管理により、生活習慣の改善と病気の予防を行います。
生活習慣病管理として、必要な患者さんに対して各種採血検査、心電図検査、胸部・腹部レントゲン、頸動脈エコー検査、腹部超音波検査を行っております。
当院の特徴FEATURE
気軽な相談から
適切な医療をご提供
01
脳神経外科・内科領域の両面から患者さんの健康管理を実施。ちょっとしたお悩みから病気の予兆を発見し、早い段階で適切な医療へと結びつけます。必要な場合は、適切な病院と専門医を紹介いたします。
脳神経領域における
高い専門性を
02
脳神経外科領域で複数の専門医資格を有し、豊富な臨床経験のある院長が診察を担当します。急性期病院で培った経験と知識をもとに、専門的な医療を皆さんの生活圏内でご提供します。
最新鋭1.5テスラの
MRI検査
03
当院のMRI検査は、閉塞感や圧迫感を最小限に抑えた機器を使用しています。閉所恐怖症の方でも安心して受けられるように配慮しており、検査時間や費用もできるだけ抑えています。
的確に頭痛を解消
専門医による適切な診断と治療
04
頭痛の原因は様々ですが、適切な診断と投薬により改善する可能性があります。脳神経外科の専門医による臨床診断と画像診断を行い、皆さんを悩ませる頭痛を的確に解消いたします。
専門的かつ丁寧な
認知症への介入
05
認知症の中には的確な治療で、改善や進行抑制を見込めるものもあります。年1回無料で受けられる横浜市もの忘れ検診やVSRADなどの認知症検査を実施し、認知症を迅速に鑑別し、早い段階からの予防治療にも力を入れています。
生活習慣病の予防・
早期治療にも注力
06
重篤な疾患に繋がりかねない高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病は、早い段階で医師が介入することで、発症の予防や進行抑制が可能です。専門的な知見で皆さんの健康管理をサポートします。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~12:30 | ● | ● | – | ● | ● | ● | – |
14:30~18:00 | ● | ● | – | ● | ● | ◯ | – |
〇:土曜日午後は13:00~15:00
※脳ドックは休診日を除く月〜土曜の午後、完全予約制にて実施
※休診日:水曜日、日曜日、祝日
お役立ちコラムCOLUMN
2024.10.17
認知症
もうすぐ10月になろうという時期にもかかわらず、連日、残暑では片づけられない程の暑さですね。先日10月13日(日)に神奈川区の区民祭りの市民公開講座で認知症についてお話をさせていただく機会をいただきました。今回は市民公開講座でもお話しした内容を含め、認知症についてのお話です。 毎日、認知症やもの忘れに関して当クリニックには、ご本人、ご家族から多数のご相談をいただきます。 認知症の前段階として、人や物の名前が出てこない、買い物に来たけど何を買いに来たか忘れてしまったなど、自分自身で違和感を自覚し始める状態です。この時期には、金銭トラブルや帰り道が分からなくなる、他人とトラブルになるなど大きな問題に至らない程度の事態で、収まるケースが多いです。この軽度認知機能低下状態をSCI(Subjective Cognitive Impairment)→MCI(Mild Cognitive Impairment)といい、これらの状態にある一部の人たちが、15~20年間かけて少しずつ認知症を発症します。 認知症は生活習慣病(高血圧症 脂質異常症 糖尿病 喫煙習慣 大量の飲酒習慣)や運動習慣、食事習慣などが強く関与しています。このSCI、MCIといった状態で、しっかりと原因を特定し改善したり、お薬を飲むことで認知症に至るのを防いだり、遅らせたりすることができます。未知である未来を恐れる前にお医者さんに相談し、自分の状態を知って対処していくことが大切です。
2024.08.15
脳卒中① くも膜下出血
私自身、脳神経外科専門医ですが、同時に日本脳卒中学会と日本脳血管内治療学会の専門医でもあり、脳神経領域の中でも特に脳血管障害を専門としています。このブログを利用して、普段短い診察時間では、話せないような脳卒中についてお話をしていきたいと思います。今回はその代表でもあるくも膜下出血についてお話します。 この病気は誰にでも起こりえる病気です。しかし、死亡率は50%近くもあり、後遺症なく発症前と同じように回復する患者さんは、30%に満たないとの報告もあり、脳卒中の中でも、最も予後(治療後の状態 以下予後と記載します)が、不良な病気の一つとして有名です。 私自身、数百人のくも膜下出血患者さんの治療に携わってきましたが、病院に来た時点での患者さんの状態と予後は、相関します。つまり、軽症で来院された方は、後遺症も少なく元の生活に戻れる患者さんが多いですが、意識不明や強い運動麻痺などで発症された患者さんは、治療後も意識が戻らないことや介護が必要になったりするケースが増えるということです。 そもそもくも膜下出血は、脳の表面を覆うくも膜という薄い膜の下に出血をきたす病気です。外傷や脳血管の異常が原因となります。その中でも「脳動脈瘤の破裂」が最も割合として多いです。この脳動脈瘤の存在は、比較的に日本人に多いともいわれています。(欧米人では、フィンランド人に多い傾向があります)日本人における脳動脈瘤保有率は、2~4%程度と言われていますが、脳動脈瘤はその大きさが非常に巨大かつ神経に触れる箇所にできない限りは、破裂してくも膜下出血になるまで症状はでません。つまり25~50人に1人の方が、知らずにこの病気を持っているということになります。脳動脈瘤の有病リスクとして、「女性」「家族因子(近い血縁関係により強い傾向にあります)」「喫煙」「高血圧」などが挙げられます。 検査で脳動脈瘤が、偶然見つかっても焦らずに脳神経外科の専門医に相談しましょう。 脳動脈瘤でも破裂する危険性の高いものとそうでないものが存在します。少し詳しく話すと破裂率は、動脈瘤の①大きさ②形③部位によって異なります。脳動脈瘤の最大径が5㎜以上や表面が不整、細長くバランスの悪い形、内頚動脈後交通動脈分岐部や前交通動脈という部位などは、比較的破裂リスクが高く、早い段階で根治的な手術が検討されることが多いです。最近では、これらの情報をもとに脳動脈瘤を点数化し破裂率を算定することで、治療の一助としています。 これはあくまで主観的な経験談ですが、くも膜下出血を発症した多くの患者さん本人やその家族は、患者さんが脳動脈瘤を保有していることをご存じありませんでした。つまり脳の検査(頭部MRI検査にる脳ドックなど)を受けたことがない、もしくは一定期間、検査を受けていなかったという方に発症率が高いということです。もし、未破裂脳動脈瘤(破裂する前の脳動脈瘤をいいます)の段階で発見できれば、手術治療や厳重な経過観察で、破裂を回避できる可能性が高まります。これは脳神経外科医が、脳ドックなどの頭の定期検査を勧める理由の一つだと思っています。本邦の日進月歩の医学のおかげで、色々な病気が治る時代になったのは、実感しております。しかし、早期発見はどの病気に関しても必須と考えています。セルフケアの一環として、定期的に検査を受けることは本当に大切だと考えております。