脳出血

脳出血とは?

脳出血とは?

脳出血は、何らかの原因で脳内の血管が破れ、血液が脳の組織に漏れ出した状態です。漏れだした血液はやがて血腫(血だまり)となり、徐々に脳をむくませていきます。血腫とむくみによって脳組織が圧迫されると、脳が不可逆的なダメージを受けて様々な症状を引き起こします。

脳出血の種類と症状

脳出血の症状は、出血が生じた部位によって様々です。

被殻出血(頭痛、顔の片側の麻痺・しびれ)

脳の中央部にある「被殻」と呼ばれる部位に生じた脳出血です。頭痛のほか、顔や手足の片側の麻痺・しびれなどが生じます。特に発症例が多い部位で、脳出血の多くがこの被殻出血です。

視床出血(麻痺・しびれ、意識障害)

視床は、脳の中央で嗅覚以外の様々な感覚情報を司る部位です。被殻出血に次いで多い部位で、ここに出血が起こると顔の麻痺やしびれ、意識障害などが生じます。後遺症が残ることも多いです。

小脳出血(頭痛、吐き気、運動障害)

小脳で出血が起こると、頭痛や吐き気などの症状が生じます。小脳は運動機能を司っているため、ふらつきや歩行困難などの運動障害も起こることがあります。

皮質下出血(頭痛、顔の片側の麻痺・しびれ、感覚障害、視覚障害)

大脳皮質下で起きた出血です。出血量が多いと脳ヘルニアを引き起こし、非常に危険な状態に陥ることもあります。呈する症状は様々で、頭痛や顔や四肢の運動障害・感覚障害、視野障害など様々な症状が引き起こされます。
また優位半球(多くの人は左側)の出血では失語症や左右が分からなくなる、計算が出来なくなるなど高次機能障害を呈することも少なくありません。

脳幹(橋)出血(頭痛、吐き気、意識障害、呼吸障害、手足の麻痺、視覚障害)

脳幹(橋)は、大脳と脊髄を繋ぐ部位です。重要な神経が集中している部位であるため、微小な出血でも、意識障害、呼吸障害、手足の麻痺、視覚障害など重篤な症状を呈します。脳の奥に位置しており、頭蓋骨に囲まれている狭いスペースに存在するため、少量の出血でも数分程度で昏睡状態になることも多く、生命を脅かします。

脳出血の治療・予防

脳出血の発症後、血圧を下げたり、止血剤を投与することで、出血を止めたり、脳の腫脹を抑える薬剤を投与します。出血量が大きかったり、増大する場合は、生命が危険になるため、外科的治療(手術)によって血腫を除去します。これらの治療は入院が必要になります。

出血部位によっては急激に症状が現れることもあり、対処が遅れると命に関わります。

予防・再発防止のために生活習慣の見直しを

高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、脳出血の引き金になります。特に高血圧は脳出血の一番の原因ですので、発症予防のためには、日ごろの管理が重要となります。また、脳出血を含む脳卒中は再発しやすい病気です。治癒後は医師の指示に従って生活習慣の改善に努めましょう。

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