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めまいがする・ふらつく
めまいのお悩みは、脳神経外科へのご相談の中でも頭痛と並んで多いものの一つです。一口にめまいと言っても、グルグルと回る感覚がある(回転性めまい)、起立時に目の前が真っ暗になる(脳貧血)、ふらつきがある(動揺性めまい)などの様々な種類があります。
めまいやふらつきなどがあっても多くは一時的なものなので、あまり気にされない方もいらっしゃるでしょう。しかし、めまいの中には重篤な脳疾患の前触れとして起こるものもあるので、頻発するめまいやふらつきには注意が必要です。めまいやふらつきが交通事故や怪我に繋がることもありますので、気になる場合には早めの医療機関受診をお勧めします。
考えられる脳疾患
脳貧血(起立性低血圧)
急に立ち上がった際に一瞬気が遠くなる・倒れてしまう状態は、「脳貧血(起立性低血圧)」と呼ばれます。いわゆる立ちくらみのことで、脳への血液供給が一時的に不足することで起こります。
基本的に症状は一時的なものですが、中には自律神経の病気である起立性調節障害が原因で起きている可能性もあります。頻繁に立ちくらみを起こす場合は、脳神経外科へ相談するとよいでしょう。
脳卒中
脳卒中は脳血管障害とも呼ばれ、脳の血管が詰まると脳梗塞、脳血管が破綻し血管外に血液が漏れだせば、脳出血やくも膜下出血に至ります。これらの総称です。発症すると命に関わるほか、重い後遺症を残す可能性もあります。
出血を起こした部位によって症状は異なりますが、頭痛やめまい・ふらつき、吐き気、意識障害などが代表的な症状として挙げられます。中には発症して意識障害を起こすまで自覚症状がないこともあるので、注意が必要です。
脳腫瘍
脳に生じた腫瘍が大きくなると、脳を圧迫してダメージを与えます。圧迫を受けた部位の機能が障害されることで、様々な症状を引き起こします。
脳腫瘍による症状は多岐にわたりますが、感覚障害としてめまいやふらつきなどが起こることもあります。めまいとともに、頭痛や手足のしびれなどの症状が現れている際はご注意ください。
パーキンソン病
パーキンソン病は、運動機能を調整する神経伝達物質が正常に作られなくなるため、脳からの指令が筋肉に伝わらず、様々な運動機能障害が現れます。
スムーズな動作ができなくなったり、安静時に手足が震えたりするほか、特徴的な歩行障害を呈したり、無表情、めまいやふらつきなどの症状が生じることもあります。