高血圧

高血圧とは?

高血圧とは?

体を動かした時や寒い時に起こる一時的な血圧の上昇は、体の正常な反応です。しかし、安静時でも血圧が通常より高い状態にあり、それが慢性化している場合を「高血圧(高血圧症)」と呼びます。

高血圧状態は心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性があるため、放置すると重篤な合併症のリスクが高まります。特に高血圧によって脳に動脈硬化が起こると、血管の詰まりや破裂のリスクを高めるため、結果的に脳梗塞や脳出血などの脳卒中のリスクを高めることになります。

高血圧の診断基準

血圧は収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)の2つの数値で表記されます。

正常血圧 収縮期血圧:120mmHg以上
かつ
拡張期血圧:80以上mmHg
正常高値血圧 正常高値血圧 収縮期血圧:120~129mmHg
かつ
拡張期血圧:80以上mmHg
高血圧 収縮期血圧:140mmHg以上
かつ・または
拡張期血圧:90以上mmHg

※診察室で測定した場合の数値です
※ご家庭での測定結果(家庭血圧)を参照する場合、収縮期血圧135 mmHg以上、拡張期血圧85mmHg 以上で高血圧となります

高血圧の原因

  • 塩分の過剰摂取
  • カリウムの不足
  • 運動不足
  • 肥満
  • 飲酒・喫煙習慣
  • ストレス など

※自律神経の異常、遺伝要因が発症に影響することもあります

高血圧の合併症

高血圧状態による血管への負担は様々な疾患を誘発します。臓器への影響(高血圧性腎障害・腎不全など)や目への影響(眼底網膜病変)のほか、脳にも影響を与えることがあります。特に注意が必要なのは脳梗塞や脳出血などの脳卒中で、発症すると脳がダメージを受けて深刻な症状に見舞われることもあります。

命を落とすことや後遺症を残すこともありますので、きちんと高血圧の治療を行って、脳卒中のリスクを回避するようにしましょう。

高血圧の治療

高血圧の治療では、生活習慣の改善による血圧コントロールがメインになります。食事療法や運動療法を中心として血圧を上昇させる要因を生活から取り除くことで、徐々に血圧を正常値に戻していきます。急激な生活習慣の改変は心身に悪影響ですので、患者さんのライフスタイルを丁寧にお伺いしたうえで、お一人おひとりに合わせた無理のない治療方針をご提案いたします。

なお、合併症のリスクが高いと判断した場合には、血圧を下げる薬(降圧剤)を処方することもあります。ただし、お薬による治療はあくまでも補助的なものですので、生活習慣の改善を第一にお考えください。

重篤な脳疾患を防ぐための高血圧治療

重篤な疾患に繋がりかねない状態であるにもかかわらず、自覚症状がほとんどないために、高血圧は「サイレント・キラー」とも呼ばれています。

頸動脈や脳内の血管に狭窄のある患者さんは、大本の原因である動脈硬化の為には、血圧を下げるべきですが、過度に血圧を下げすぎると脳への血流が不足し、脳梗塞を誘発してしまう恐れもあります。
また、抗血小板薬など血液をサラサラにするお薬を内服している患者さんは、出血をしてしまうと血が止まりにくくなるため、出血予防のために厳格な血圧管理が必要です。このようにどの高血圧患者さんに対しても、単純に薬を処方するだけではいけません。単に血圧管理といってもその患者さんにあった適切な降圧治療が必要ということです。

当院では、脳卒中のリスクを踏まえたうえでの高血圧の治療を行っております。患者さんの生活に寄り添った健康管理を行いながら、生活習慣の改善やお薬の処方によって、無理なく高血圧の治療を行いますので、健康診断結果や体調に不安がある場合は、お気軽にご相談ください。

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