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院長インタビュー
どんなお悩みにも応えられる“頼りになるかかりつけ医”
ご相談から治療の最後まで、患者さんに真摯に向き合う
クリニックのコンセプト・診察の特徴は?
身体のことで心配なことがあると、普段の生活や仕事などに大きく影響が出てしまうと思います。それを解決するには、一刻も早く診断し、その後の方向性を明示することが大切だと考えております。そのため、当院ではMRI検査を可能な限り即日に行い、当日中に専門医から患者さんに直接説明できるようにしております。脳や頭頚部疾患で少しでも不安なことがあれば、即日でも対応する事をコンセプトとしております。また、専門領域だけを突き詰めて敷居の高いクリニックにしてはいけないと思っていますので、内科領域の診察も幅広く行っています。頭頚部疾患以外の生活習慣病は脳卒中と深く関係しております。健康診断で、病院受診を指導されたなど、お気軽にご相談いただければと思います。
どんな症状であっても“診察を断らない”ことを前提に診療にあたっていますので、ご来院くださっている患者さんにはいつも「とにかく困ったことがあったら来てください」とお伝えしています。当然、当院では対応できない治療や検査もありますが、近隣医療機関との連携もしっかりと行っていますので、ご紹介が必要な場合もスムーズにご案内可能です。
診察時に気をつけていることは?
大病院には常にたくさんの患者さんがいらっしゃるので、勤務医時代はひたすら病気の治療に専念していました。「検査で異常が見つからなければそれ以上の深入りはしない」、そんな診療スタイルになっていたと思います。お一人おひとりに割く時間がどうしても限られてしまうので、不安を訴える患者さんにも、「あとは地域のクリニックで相談してください」と言うほかありませんでした。
患者さんの医療ニーズは十人十色です。診察を受けて安心を得たい方もおられれば、とにかく症状をなんとかしたいという方もおられます。今では私が“地域のクリニック”の立場になりましたので、病院ではカバーしきれない医療ニーズに応え、患者さんお一人おひとりに真摯に向き合うようにしています。特に初診の方であれば、その方が当院に何を求めているのかをしっかりと見極めるのも大切にしていますね。
気軽な相談から治療までしっかりと責任をもって診させていただきますので、「ここへ来て症状がよくなった」「上田クリニックへ行ってよかった」と思っていただけたら幸いです。
どのようなご相談が多いですか?
多いのは頭痛やめまい、手足のしびれなどのご相談ですね。中でも頭痛のお悩みは圧倒的に多いです。一口に頭痛と言っても、片頭痛や緊張型頭痛など様々な頭痛が存在します。頭痛の症状のみでは判断が困難なこともあり、片頭痛だと思っていたら、実は大きな脳腫瘍が原因だったというケースもあります。
頭痛の原因を正確に特定するためにも、頭痛診療では画像診断が重要だと思っています。当院ではMRIをはじめとした各種検査機器をそろえ、迅速な検査と診断を行えるようにしています。そのうえで適切な改善策や治療法をご提案させていただきます。些細な症状の裏に意外な病気が潜んでいることもありますので、少しでも気になれば早めにご相談いただきたいです。
頭頚部疾患の診断に必要な検査機器を完備
リスク回避のためにも定期的な検査や脳ドックを推奨
検査環境はいかがですか?
脳神経外科の分野に関して言えば、MRI、エコー、レントゲンの3つを完備していますので、頭頸部疾患のほぼすべてをカバーできる環境が整っていると思います。そのほかにも心電図や血液検査も可能ですので、内科疾患の様々な検査にも対応可能です。特に生活習慣病は脳卒中の原因にもなりますので、脳神経外科医としての視点も交えながらきちんと対処していく必要があると思っています。
精密な検査を行うことはもちろんですが、検査に伴う患者さんの負担軽減にも細心の注意を払っています。当院では富士フィルムヘルスケア製の最新鋭1.5テスラMRI装置「ECHELON Smart Plus」を導入しております。MRIの検査時間の高速化と、撮像画像の高画質化を実現しています。検査時間は10分程度で済みますので、患者さんのご負担も少なく検査を受けていただけるかと思います。
また、脳の健康診断である脳ドックのほか、健康診断のオプションメニューとしてのMRIなどにも対応しています。ご希望とご都合に合わせた検査をご提供しますので、お気軽にご相談ください。
どんな時に脳ドックを受けるべきですか?
脳疾患は加齢とともにリスクが上昇しますので、40歳以上の方は早めに脳ドックを受けていただきたいですね。また、30代以下の方でも高血圧や脂質異常、糖尿病などの持病がある方や、動脈硬化などを指摘されたことがある方、飲酒・喫煙の習慣がある方、血縁者に脳卒中になったことがある方は脳ドックの受診をおすすめします。
脳ドックでは同日にMRI・MRA(脳と脳血管の検査)が行えて、検査時間も20分程度です。普段、忙しい方でも気軽に受診できます。
近年では脳卒中の救命率は上がっていますが、発症率は上昇傾向にあります。仮に助かっても後遺症を抱える方が多いため、発症後の生活にも大きな影響を及ぼしかねません。お若い働き盛りの世代でも発症する可能性があるため、例え忙しくても発症原因を意識していただくために、一度受けていただきたいと思います。
脳の検査と聞くと何やら不安に感じてしまいます
脳の検査・病気と聞くと重く感じる方もいらっしゃるかと思います。確かに脳卒中などは発症すると命に関わる疾患ですが、その一方で多くが予防可能なのです。例えば、脳動脈瘤の破裂は重い症状を引き起こしますが、破裂する前に発見できれば、どれほど大きくても治療可能なケースが多いです。発症前に見つけられさえすれば、手遅れになることはほとんどありません。
また、MRIは狭い空間で長時間じっとしていなければならないというイメージから、検査自体に不安を感じる方も少なくありません。しかし、近年では医療技術の進歩により、検査中の閉塞感と圧迫感の少ないものが登場しています。当院で導入しているMRIも、高い描写性能を維持しながらも圧迫感を最小限に抑えたモデルですので、検査中の恐怖感はイメージされるほどのものではないかと思います。検査中はスタッフが常にモニターしていますし、ご希望があれば鎮静剤の使用も可能ですので、どうかリラックスして検査を受けてください。
高い専門性の維持と気軽さを両立
脳卒中の予防を意識して早期の受診を
脳神経外科だからこそできることとは?
10年以上、大病院で急性期医療を担当していたのですが、急性期の脳疾患の場合、少しでも処置が遅れれば患者さんの命に危険が及びます。これに対応できるのは僕ら脳外科医だけですので、「自分たちは患者さんにとっての“最後の砦”である」ということに大きなやりがいを感じていました。時には非番の日に病院から呼ばれることもありましたが、「ここで僕ら脳外科医がやらなかったら、患者さんの命が危ない」という責任を胸に、日々ひたむきに、モチベーション高く診療にあたっていましたね。
かつて父は「急性期医療の経験を地域医療に還元できることは喜ばしいことだ」と言っていたのですが、クリニックを継承した今では非常にその言葉が身にしみています。急性期医療で培った経験を地域医療に活かせていることに感謝しながら、日々の診療にあたっています。
内科診療も広く行われていますね?
皆さんのかかりつけ医として、診療科目をまたいで幅広いお悩みに対応できるようにしています。風邪やインフルエンザなどの日常でよくある急性疾患はもちろん、糖尿病や高血圧、高脂血症などの基礎疾患の予防・治療も行います。これらは生活習慣病に該当する病気で、動脈硬化を経て脳卒中に繋がる恐れもありますので、脳神経外科医としても無縁のものではありません。重篤な脳疾患を防ぐ意味でも、生活習慣病の予防と治療には特に力を入れています。
その他、各専門医の診断が必要と判断すれば、近隣の専門クリニックや高度医療の総合病院への紹介をしていますので、的確な専門医療を受けるための入り口としての側面もあると思っていただければ幸いです。
サイトをご覧の皆さんへメッセージをお願いします
健康な方にとっては、脳神経外科や脳の病気は縁遠いものでしょう。クリニックの敷居も高いため、受診に抵抗をお持ちの方も少なくないと思います。しかし、脳の病気はどの年齢層でも発症のリスクがあります。お仕事が好調の時やお子さんがまだ小さい時に脳卒中を発症すれば、ご自身だけでなく、職場やご家族にも大きな影響を与えかねません。そうならないためにも、まずは脳の病気について予防の意識を持ち、早めに医療機関を受診することが大切です。
脳卒中は決して高齢者の病気ではありません。発症リスクが上がる40代以上はもちろんですが、30代以下の若い方もご自身の健康に配慮していただき、病気の発症原因を意識して予防していくことが重要です。先ほどもお話ししましたが、脳卒中の発症前に要因を発見できれば、十分に予防は可能なのです。
脳神経外科医として専門的な治療をご提供するのはもちろんですが、当院は皆さんの頼りになるかかりつけ医としての気軽さも大切にしています。どんな病気も早期発見・早期治療がポイントですので、医療に関するお悩みがあれば気兼ねなく上田クリニックを頼ってください。