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全身がん検査(DWIBS検査)
とは?
MRI全身がん検査は、最新鋭のMRI機器を使用した撮像法の拡散強調画像(Diffuse Weighted Imaging:以下DWI)の技術を導入した専門的な検査のことをいいます。
DWIとは、細胞内の水分子の運動を画像化したものです。正常な細胞は水分子の運動が活発ですが、腫瘍・梗塞・炎症など病変した細胞に関しては、細胞密度の上昇によりこの運動が小さくなります。これらを画像化することにより病変を検出します。
同様の「全身のがん検査」を行うPET-CTと比較すると、 PET-CTは悪性腫瘍(がん)がエネルギー代謝(糖代謝)の高いことに着目し悪性腫瘍を検索するのに対し、DWIBSは、前途のように悪性腫瘍が細胞密度の高い(細胞と細胞の間が狭い)ことに着目し細胞間の水の動きをもとに悪性腫瘍を検索します。このようにMRIの技術の進歩により、全身検査が可能となりました。
*1 当院では、富士フィルムヘルスケア製の最新鋭1.5テスラMRI装置「ECHELON Smart Plus」を導入し、全身DWI検査へ対応しております。
*2 当院での全身拡散強調画像検査(全身がん検査)は、遠隔読影システムを活用し、日本医学放射線学会認定の専門医が読影・診断をしております。
全身がん検査で発見可能ながん(診断率の高いがん)
咽頭がん、甲状腺がん、食道がん、乳がん、肝臓がん、胆がん、すい臓がん、大腸がん、卵巣がん、子宮がん、尿路系がん(腎臓・尿管・膀胱・前立腺)など
DWIBS検査の
メリット・デメリット
メリット
- 放射線被ばくと薬剤投与(注射)がない
- 糖尿病や腎機能が悪い方も検査が可能
- PET-CTが苦手とする尿路系のがん発見に適する
- 診察から検査終了まで、短時間で検査が可能
デメリット
- ペースメーカーなど体内に金属がある方や大きい入れ墨のある方など、通常のMRI検査が不可な方はDWIBS検査も受けられない ※MRI検査前の注意点をご参照ください
- 受けられる医療機関が限定されており、どこでもできるわけではない
- 強い磁場の影響で、検査中の音が大きい
- CTに比べ検査中の閉鎖感がある
- DWIBSで発見された病変が全て、がんというわけではない(炎症なども検出するため、他の検査結果と総合してがんか否かを判断する必要あり)
DWIBSとPET-CTの比較
※表は左右にスクロールして確認することができます。
DWIBS | PET-CT | |
---|---|---|
使用検査機器 | MRI | CT |
医療放射線被ばく | なし | 注射薬と放射線の二重被ばく |
注射 | なし | FDG検査薬を投与 |
食事制限 | なし | 検査前絶食・インスリン制限あり |
検査時間 | 30分程度 | 注射から約3時間 |
検査前処置 | なし | 注射後1時間ほど待機 |
検査後処置 | なし | 検査終了後、しばらく検査区域にて待機 |
糖尿病患者 | 可能 | 検査制限あり |
検出可能ながん診断比較
DWIBS | PET-CT | |
---|---|---|
肺 | 〇 | ◎ |
大腸 | ◎ | ◎ |
胃 | △ | △ |
食道 | 〇 | △ |
膵臓 | ◎ | ◎ |
肝臓 | ◎ | 〇 |
胆のう・胆管 | ◎ | △ |
乳房 | ◎ | ◎ |
子宮・卵巣 | ◎ | |
前立腺 | ◎ | 〇 |
甲状腺 | ◎ | ◎ |
腎臓・尿管・膀胱 | ◎ | × |
悪性リンパ腫 | ◎ | ◎ |
白血病 | × | × |
多発性骨髄腫 | ◎ | × |
検査の流れ
FLOW01
予約
お電話・WEB予約にて事前予約を承っております。(完全予約制)
FLOW02
受付
問診票・同意書に記入をいただきます。
FLOW03
診察・着替え
診察後、検査に関するご説明を行い、その後検査着に着替えていただきます。
FLOW04
MRI検査
約30分、全身を撮影します。
FLOW05
検査終了
お着替えいただき、お会計、当日は検査後すぐにお帰りいただけます。
FLOW06
(後日)結果説明
当院での全身拡散強調画像検査(全身がん検査)は、遠隔読影システムを活用し、日本医学放射線学会認定の専門医が読影・診断しております。
3-5日後に検査結果が当院に届きます。後日、検査結果のご説明のためご来院ください。院長から直接ご説明いたします。
費用
内容 | 料金 |
---|---|
全身MRI(DWIBS) | 49,800円 |
全身MRI(DWIBS) +腫瘍マーカー5種 |
54,800円 |
※価格は税込です。
※検査について不明点がありましたら、スタッフまでお尋ねくださいませ。