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その症状は脳の病気が隠れているかも

2026.04.26

お花見のシーズンも終わり、1日の寒暖差はまだまだあるものの大分暖かくなり過ごしやすい陽気になってきましたね。さて、ここ最近の診療の中で感じたことを書きます。

最近、外来にいらっしゃる患者さんの症状として頭痛、めまい、しびれ、麻痺などなど、
誰もが脳の病気を疑う症状の他に耳鳴・雑音などの耳の症状や視力・視野異常など眼の症状にお困りの患者さんが、多く来院されるようになりました。そういった患者さんの中に硬膜動静脈瘻や下垂体腫瘍といった脳の病気が隠れていることが多くあります。

ある日の外来では、左眼と左顔、左耳の奥の痛みになやんでいる患者さんが、眼科や耳鼻科、他院の脳神経外科を受診したものの、異常はないとの診断を受けてらっしゃいました。しかし、本人の痛みに改善なく、藁をもすがる気持ちで当院を受診してくれました。私の診療の考えとして、一度、病院で異常なしの診断を受けたにもかかわらず、再度、病院を受診される患者さんには、何かしらその症状の原因があるのではないかという気持ちで、診療を行うようにしています。症状を聞き、診察をしたところある病気の可能性が頭に浮かびました。患者さんにお願いをし、もう一度当院でMRI検査を受けてもらいました。結果はドンピシャ、「海面静脈洞部の硬膜動静脈瘻」でした。この病気が、左の三叉神経を圧迫していることで、左顔面の痛みが出現していたのです。適切な治療のもと痛みが改善される可能性が高い旨を説明し、まずは三叉神経痛に降下の期待できる鎮痛薬を処方し紹介状を作成しました。ご本人は本当に安心されておりました。

また、同じ日に左耳の耳鳴りを主訴に来院されました。この耳鳴りは心臓の鼓動に一致した、「ざーざーっ」という特徴的な音で、左耳の後ろに聴診器を当てたところ通常聞こえるはずのない、患者さんの訴えと同様の雑音を聴取しました。すぐに頭部MRI検査を受けてもらったところ「横静脈洞の硬膜動静脈瘻」の診断でした。患者さんは非常に不安を感じておりましたが、丁寧に説明したところ安心して、紹介状を持参し帰宅されました。

これらの疾患は基本的には手術になります。しかし、当院と連携している横浜市立市民病院の脳血管内治療科では、硬膜動静脈瘻に対してのスペシャリストであり、安心してお任せができると信じています。今回、10万人に2-3人と言われている希少疾患に属する硬膜動静脈瘻が、1日の診療で2人も診断できた事を大変うれしく思います。この疾患は、脳の病気でよくみられる頭痛やめまい、しびれといった症状よりも眼や耳といった脳と関係のなさそうな局所症状を示すことが多く。それらの症状を見逃さずに確実に診断するということは脳神経外科医、脳血管内治療専門医の冥利に尽きると考えています

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